「犬を飼いたい!」と思った時、まず何から始めればいいか迷ってしまいますよね。
犬との暮らしは最高に楽しいものですが、準備不足のまま飼い始めると犬も飼い主もツラい思いをすることになりかねません。犬の寿命は10〜15年以上。その間ずっと責任を持って向き合う覚悟が必要です。
この記事では、犬を飼うために知っておくべき知識を、犬種選び・準備・しつけ・食事・健康管理・費用まで網羅的にまとめました。これから犬を迎える方も、すでに飼っていて知識を整理したい方も、ぜひ参考にしてください。
🐼 ナビ助のおすすめ!
犬を飼う前の準備
自分に合った犬種を選ぶ
犬種によって性格・運動量・お手入れの手間・かかりやすい病気はまったく異なります。見た目のかわいさだけで選ぶのは避けましょう。
一人暮らし・マンション向き:
- トイプードル:賢い、抜け毛が少ない、サイズ小さめ
- チワワ:体が小さい、運動量が少なくて済む
- シーズー:穏やか、吠えにくい
家族・子供がいる家庭向き:
- ラブラドールレトリバー:温厚、子供に優しい、しつけやすい
- ゴールデンレトリバー:フレンドリー、人好き
- ビーグル:活発で陽気、家族の良きパートナー
アクティブな人向き:
- ボーダーコリー:運動量多め、とにかく賢い
- ジャックラッセルテリア:元気いっぱい、冒険好き
- 柴犬:適度な運動量、忠実

必要なものリスト
犬を迎える前に揃えておきたいアイテムをまとめます。
- ケージ or サークル(5,000〜20,000円):犬の居場所。安心できるスペースに
- トイレトレー+ペットシーツ(2,000〜5,000円)
- フードボウル+水入れ(1,000〜3,000円)
- ドッグフード(子犬用の総合栄養食)
- 首輪 or ハーネス+リード(1,000〜5,000円)
- クレート(3,000〜10,000円):移動や災害時に必須
- ベッド・毛布(2,000〜5,000円)
- おもちゃ(500〜2,000円)
犬を迎えたらまずやること
1. 環境に慣れさせる
新しい家に来たばかりの犬(特に子犬)は不安でいっぱいです。最初の数日は無理に触りすぎず、静かな環境で休ませてあげましょう。
ケージの中に匂いのついたタオルや毛布を入れておくと安心しやすくなります。
2. 動物病院へ行く
迎えてから1週間以内に初回の健康チェックを受けましょう。ワクチンの接種スケジュールや今後のケアについて獣医師と相談してください。
3. 市区町村に届出
犬を飼い始めたら30日以内に市区町村に届出を行います(狂犬病予防法に基づく義務)。届出をすると鑑札が交付されます。
4. マイクロチップの情報登録
2022年6月以降にペットショップやブリーダーから購入した犬にはマイクロチップが装着済みです。飼い主の情報に登録変更する手続きを忘れずに行いましょう。
しつけの基本
社会化期を逃さない
生後3週齢〜14週齢は「社会化期」と呼ばれる非常に重要な時期です。この間にさまざまな人、犬、音、環境に慣れさせることで、成犬になってからの問題行動を大幅に減らせます。
- いろいろな人に会わせる(男性、女性、子供、高齢者)
- いろいろな音に慣れさせる(掃除機、チャイム、車の音)
- いろいろな場所に連れて行く(ワクチン完了後)
- 他の犬と触れ合わせる(パピーパーティなど)
トイレトレーニング
最も基本的なしつけです。コツは「成功を褒める」「失敗を叱らない」ことです。
- 食後・寝起き・遊んだ後にトイレへ連れて行く
- 成功したらすぐにおやつと褒め言葉
- 失敗しても無言で片付ける(叱ると隠れてするようになる)
- 成功率が上がるまでケージの中にトイレを設置
基本コマンド
最低限覚えさせたいコマンドは以下の5つです。
- おすわり(Sit):すべてのしつけの基本
- 待て(Stay):衝動的な行動を抑える
- おいで(Come):リコール(呼び戻し)。安全のために必須
- 伏せ(Down):落ち着かせるために有効
- 離せ(Drop it/Leave it):誤飲防止に重要
しつけは短時間(5〜10分)を1日数回、ポジティブ(褒めて教える)方式で行いましょう。
噛み癖・吠え癖への対処
噛み癖:子犬の甘噛みは「痛い!」と声を出して遊びを中断します。噛んでいいおもちゃを代わりに与えてください。
吠え癖:原因(要求・警戒・退屈・不安)を特定して対処します。吠えている最中に構うと「吠えれば構ってもらえる」と学習するため注意が必要です。

食事管理
フードの選び方
- 総合栄養食を選ぶ(必須)
- 年齢に合ったもの(パピー用、アダルト用、シニア用)
- 主原料が良質な動物性タンパク質
- 危険な添加物(BHA、BHT、着色料)不使用
食事の回数
| 年齢 | 回数 |
|---|---|
| 生後2〜3ヶ月 | 1日4回 |
| 生後3〜6ヶ月 | 1日3回 |
| 生後6ヶ月〜成犬 | 1日2回 |
| シニア犬(消化力低下時) | 1日2〜3回 |
与えてはいけない食べ物
犬に絶対に与えてはいけないものは以下の通りです。
- チョコレート:テオブロミン中毒。最悪の場合死に至る
- 玉ねぎ・ねぎ類:溶血性貧血を引き起こす
- ぶどう・レーズン:急性腎不全のリスク
- キシリトール:急激な低血糖と肝障害
- 鶏の骨(加熱したもの):砕けると鋭い断面で消化管を傷つける
- アルコール:少量でも中毒の危険
- カフェイン:コーヒー、お茶、エナジードリンク
🐼 ナビ助のおすすめ!
散歩と運動
散歩の目安
- 小型犬:1日30分程度(15分×2回でもOK)
- 中型犬:1日30〜60分
- 大型犬:1日60分以上
ただし犬種によって大きく差があります。ボーダーコリーやジャックラッセルテリアは運動量が非常に多く、1日2時間以上の運動が必要なこともあります。
散歩のマナー
- リードは必ずつける(ノーリードは条例違反の場合も)
- 排泄物は必ず持ち帰る
- 他の犬への挨拶は飼い主の許可を得てから
- 拾い食いさせない(中毒のリスク)
健康管理
ワクチン接種
- 狂犬病ワクチン:年1回(法律で義務)
- 混合ワクチン:子犬は3回、その後は年1回(5種〜8種が一般的)
予防医療
- フィラリア予防:毎年4〜12月頃(地域による)。月1回の投薬
- ノミ・ダニ予防:通年がおすすめ。月1回の投薬
- 歯のケア:毎日の歯磨きが理想。歯周病は他の臓器にも影響します
健康診断
- 成犬:年1回
- シニア犬(7歳〜):年2回以上
避妊・去勢手術
繁殖予定がなければ推奨されています。生後6ヶ月〜1歳頃が適切な時期です(獣医師と要相談)。費用は20,000〜50,000円程度です。
お手入れ
ブラッシング
毛の長さや種類によって頻度が異なります。
- 短毛種(柴犬、フレブルなど):週1〜2回
- 長毛種(マルチーズ、ヨークシャーテリアなど):毎日
- ダブルコート(ゴールデン、ハスキーなど):換毛期は毎日
シャンプー
月1〜2回が目安です。やりすぎると皮膚の油分が落ちすぎてトラブルの原因になります。必ず犬用シャンプーを使ってください(人間用はNG)。
爪切り
月1〜2回が目安です。散歩で自然に削れることもありますが、足りないことが多いです。自分でやるのが不安な場合は、トリミングサロンや動物病院でお願いしましょう(500〜1,000円程度)。
耳掃除
週1回程度が目安です。特にたれ耳の犬種(ダックス、コッカーなど)は耳の中が蒸れやすく、外耳炎になりやすいので注意してください。
費用の目安
月々のランニングコスト(小型犬の場合)
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| フード | 3,000〜5,000円 |
| ペットシーツ | 1,000〜2,000円 |
| トリミング | 3,000〜8,000円 |
| ペット保険 | 2,000〜4,000円 |
| おやつ・消耗品 | 1,000〜3,000円 |
| 合計 | 10,000〜22,000円 |
年間の臨時費用
- ワクチン接種:8,000〜15,000円
- フィラリア予防薬:10,000〜20,000円
- ノミダニ予防薬:10,000〜15,000円
- 健康診断:5,000〜15,000円
- 狂犬病ワクチン+登録:3,000〜4,000円

季節ごとの注意点
春
フィラリア予防の開始時期です。狂犬病ワクチン接種も忘れずに。換毛期のブラッシングを強化しましょう。
夏
熱中症対策が最重要です。日中の散歩は避け、早朝や夕方に行きましょう。アスファルトの温度にも注意が必要です(手のひらで5秒触れて熱ければNG)。常に新鮮な水を用意してください。
秋
健康診断のおすすめ時期です。食欲が増す時期でもあるため、体重管理にも気を配りましょう。
冬
小型犬や短毛種は寒さ対策が必要です。洋服を着せたり、室温管理をしたりしましょう。乾燥による皮膚トラブルにも注意してください。
犬の飼い方について、ジャパンケネルクラブ(JKC)のサイトでは犬種ごとの詳細情報も確認できます。
まとめ:犬との暮らしは「責任」と「幸せ」のセットです
犬の飼い方の要点をまとめます。
- 犬種選びはライフスタイルに合わせて慎重に
- 社会化期(生後3〜14週)のしつけが将来を左右する
- 食事は総合栄養食を年齢に合わせて
- 毎日の散歩は必須(犬種に応じた運動量を)
- 予防医療(ワクチン、フィラリア、ノミダニ)を怠らない
- 月々1〜2万円のランニングコストは覚悟を
- 15年以上の付き合いになることを忘れずに
犬は飼い主の生活を豊かにしてくれる最高のパートナーです。飼い主がしっかり知識を持って、責任を果たすことが大前提になります。この記事がこれから犬を迎える方の参考になれば幸いです。
環境省の動物愛護管理法のページや日本動物病院協会(JAHA)も合わせてチェックしてみてください。
※この記事は記事執筆時点の情報をもとに作成しています。費用や制度は地域や時期によって異なる場合があります。犬の健康や飼育に関する具体的な判断は、かかりつけの獣医師にご相談ください。
🐼 ナビ助のおすすめ!


