「うちの猫、最近食欲が落ちてきた気がする」「7歳になったけど、フードは変えた方がいいのだろうか」。こうした悩みを持つ飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
猫は7歳を過ぎるとシニア期に入り、体の中で少しずつ変化が始まります。今まで元気に食べていたフードが合わなくなったり、腎臓や関節に不調が出始めたりすることも。しかし、適切なフードを選んであげることで、シニア期を健康に過ごせる可能性は大きく高まります。
この記事では、シニア猫の体に優しいキャットフードの選び方と、おすすめのフード10選を詳しく紹介していきます。愛猫の健康寿命を延ばすために、ぜひ参考にしてください。
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猫のシニア期はいつから?ライフステージを理解しよう
猫のライフステージは以下のように分かれています。
- 子猫期:0~1歳
- 成猫期:1~6歳
- シニア期(中高齢期):7~10歳
- スーパーシニア期(高齢期):11歳以上
人間に換算すると、猫の7歳は人間の約44歳、11歳で約60歳に相当します。見た目はまだまだ元気に見えても、体の内部では着実に変化が進行しているのです。

シニア猫に多い健康トラブル
1. 慢性腎臓病(CKD)
シニア猫の健康問題でもっとも多いのが慢性腎臓病です。15歳以上の猫の約30%が慢性腎臓病を抱えていると言われています。腎臓の負担を軽減するために、リン・ナトリウムの摂取量をコントロールすることが重要です。
2. 体重減少・筋肉量の低下
シニア期に入ると基礎代謝が低下する一方で、消化吸収能力も低下していきます。食べているのに痩せてくる猫も多く、良質で消化しやすいタンパク質が今まで以上に必要になります。
3. 関節のこわばり
高いところに登らなくなった、ジャンプを嫌がるようになった。それは関節に痛みや違和感があるサインかもしれません。グルコサミンやコンドロイチンなどの関節サポート成分が入ったフードが効果的です。
4. 歯・口腔トラブル
歯周病や歯肉炎により、硬いフードが食べにくくなることもあります。ウェットフードへの切り替えや、小粒で噛みやすいフードへの変更が必要になるケースがあります。
5. 消化器の衰え
消化機能が低下して、今まで大丈夫だったフードでお腹を壊すことも珍しくありません。消化に優しい原材料と、腸内環境をサポートする成分(プロバイオティクスなど)の重要性が増してきます。
シニア猫向けキャットフードの選び方
ポイント1:適度なタンパク質量
以前は「シニア猫にはタンパク質を減らすべき」と言われていましたが、最新の研究では健康なシニア猫には良質なタンパク質をしっかり摂らせるべきという考え方が主流です。筋肉量の維持にタンパク質は不可欠です。ただし、腎臓に問題がある場合は、獣医師の指示に従ってタンパク質量を調整してください。
ポイント2:リン・ナトリウムの含有量
腎臓への負担を考慮すると、リンとナトリウム(塩分)が控えめなフードが安心です。パッケージの成分表で確認しましょう。リンは乾物比で1%以下が一つの目安となります。
ポイント3:消化しやすいこと
消化吸収率の高いフードを選ぶことで、少ない食事量でも効率よく栄養を摂取できます。原材料がシンプルで、良質な動物性タンパク質が主原料のフードが理想的です。
ポイント4:抗酸化成分の配合
ビタミンE・ビタミンC・セレンなどの抗酸化成分は、老化の進行を穏やかにする効果が期待できます。免疫力のサポートにもつながるため、シニア期には特に重視したい成分です。
ポイント5:嗜好性の高さ
シニア猫は嗅覚が衰えてきて、食への興味が薄れがちです。香りが良く、猫が好むフードを選ぶことも実は大切なポイントです。食べなければ栄養は摂れませんので、嗜好性も重要な選定基準に含めましょう。

シニア猫におすすめのキャットフード10選
1. ロイヤルカナン エイジング 12+
12歳以上の高齢猫向けに開発されたフードです。腎臓の健康に配慮してリン含有量を調整しており、独自の栄養バランスで老猫の筋肉量維持をサポートします。獣医師推奨率が高く、安心感のある定番フードです。
2. ヒルズ サイエンス・ダイエット シニア 7歳以上
長年の実績を持つ定番シニアフードです。独自のスーパー抗酸化配合で免疫力をサポートしてくれます。チキン味とまぐろ味があり嗜好性も良好で、手に入りやすさ・コスパ・品質のバランスが優れています。
3. グランツ シニア猫用
グレインフリーの高品質フードです。チキンとサーモンがメインで小粒設計になっており、腸内環境に配慮したプロバイオティクスも配合されています。定期購入でお得になるのも嬉しいポイントです。
4. モグニャン
白身魚65%使用の高タンパクフードです。全年齢対応ですが、魚ベースで消化に優しくシニア猫にもよくマッチします。グレインフリーで人工添加物不使用、食いつきの良さにも定評があります。
5. カナガン キャットフード
イギリス産のプレミアムフードで、チキン60%以上使用の高タンパク設計です。クランベリー配合で尿路の健康にも配慮されています。全年齢対応ですが、シニア猫にも十分な栄養バランスを提供してくれます。
6. ピュリナワン 優しく腎臓の健康サポート 11歳以上
腎臓ケアに特化したシニアフードです。低リン設計で11歳以上の猫の腎臓をやさしくサポートしてくれます。スーパーやドラッグストアでも購入できる入手のしやすさと、お手頃な価格設定が大きな魅力です。

7. アイシア MiawMiaw シニア猫用
国産フードメーカーの定番シニア用です。a-iペプチド配合でストレスケアも考慮した設計が特徴的です。ウェットタイプとドライタイプの両方が展開されているため、愛猫の好みに合わせて選べます。
8. アーテミス フレッシュミックス フィーライン シニア
アメリカ産のプレミアムフードです。ヒューマングレードの食材を使用し、抗酸化成分をたっぷり配合しています。消化酵素・乳酸菌も含まれており、シニア猫の消化を優しくサポートします。
9. ニュートロ ナチュラルチョイス 室内猫用 シニア
室内飼いのシニア猫に特化したフードです。運動量の少ない室内猫の体重管理に配慮したカロリー設計で、チキンがメインの嗜好性良好なフードです。毛玉ケアにも対応しています。
10. ファーストチョイス 高齢猫 10歳以上
カナダ産のコスパ良好なシニアフードです。pH管理で尿路結石に配慮し、Lカルニチン配合で脂肪の燃焼をサポートしています。お手頃価格ながら必要な栄養素をしっかり押さえた、バランスの取れたフードです。
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シニア猫のフード切り替えのコツ
急に変えない
シニア猫は消化器系が弱っているため、急なフード変更は下痢や嘔吐の原因になります。2週間くらいかけて徐々に混ぜて切り替えるのが鉄則です。
ウェットフードを活用する
シニア猫は水を飲む量が減りがちで、脱水になりやすい傾向があります。ウェットフードなら水分も一緒に摂取できるため、ドライフードと併用するのがおすすめです。腎臓ケアの観点からも、水分摂取は非常に重要です。
少量多回食にする
一度にたくさん食べられなくなってきた場合は、1日の食事回数を3~4回に分けてみてください。消化器への負担も軽減されます。
食べやすい工夫をする
食器の高さを上げる(首を下げずに食べられる)、フードを少し温めて香りを立たせるなど、小さな工夫が食欲アップにつながります。フードを温めるだけで食いつきが大きく変わるケースも少なくありません。

まとめ
シニア猫のフード選びのポイントをまとめておきます。
- 良質なタンパク質はしっかり摂らせる(腎臓に問題がなければ)
- リン・ナトリウム控えめで腎臓をケア
- 消化しやすい原材料を選ぶ
- 抗酸化成分で老化のスピードを穏やかに
- 食べてくれなければ意味がない!嗜好性も大事
- ウェットフードで水分補給も忘れずに
シニア期は人間でいう中年期以降にあたります。体の変化に合わせてフードを見直してあげることで、愛猫の健康寿命を延ばすことができます。「まだ元気だから大丈夫」ではなく、元気なうちから備えておくことが大切です。
参考:日本猫医学会(JSFM)
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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