犬の混合ワクチンにはさまざまな種類があり、「何種を打てばいいの?」と迷う飼い主さんは多いのではないでしょうか。5種、6種、8種、10種など選択肢が多く、費用もそれぞれ異なります。
犬のワクチン選びは、犬の生活環境やリスクに応じて適切な種類を選ぶことが大切です。室内飼いの犬と、ドッグランや山に頻繁に行く犬では、必要なワクチンの種類が異なります。
この記事では、犬の混合ワクチンの種類や費用、接種スケジュールから、何種を選ぶべきかの判断基準まで詳しく解説します。

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犬のワクチンの基本知識
コアワクチンとノンコアワクチン
犬のワクチンは大きく「コアワクチン」と「ノンコアワクチン」に分けられます。
| 分類 | 内容 | 対象の病気 |
|---|---|---|
| コアワクチン(全犬必須) | 感染力が強く致死率が高い病気を予防 | 犬ジステンパー・犬パルボウイルス・犬アデノウイルス(1型・2型) |
| ノンコアワクチン(選択) | 生活環境に応じて追加接種 | 犬パラインフルエンザ・レプトスピラ症・犬コロナウイルスなど |
コアワクチンはすべての犬に接種が推奨されています。ノンコアワクチンは犬の生活環境やリスクに応じて獣医師と相談して決めます。
狂犬病ワクチンは法律で義務
狂犬病予防注射は混合ワクチンとは別で、狂犬病予防法により年1回の接種が法律で義務づけられています。混合ワクチンは任意ですが、愛犬の健康を守るために接種が強く推奨されています。狂犬病予防注射のあとに交付される注射済票は、鑑札とあわせて首輪に付ける義務があります。金属のまま付けると音が鳴るため、専用ケースにまとめている飼い主さんも多いです。
混合ワクチンの種類と費用
種類別の比較
| 種類 | 予防できる病気 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 5種混合 | ジステンパー・パルボ・アデノ1型/2型・パラインフルエンザ | 5,000〜8,000円 |
| 6種混合 | 5種+コロナウイルス | 6,000〜8,000円 |
| 7種混合 | 5種+レプトスピラ2種 | 6,000〜9,000円 |
| 8種混合 | 5種+コロナウイルス+レプトスピラ2種 | 7,000〜10,000円 |
| 10種混合 | 8種+レプトスピラ追加型 | 8,000〜12,000円 |
動物病院によって料金は異なります。詳細はかかりつけの動物病院にお問い合わせください。

何種を選ぶべきか?判断基準
5種混合がおすすめの犬
- 室内飼いが中心で散歩以外の外出が少ない犬
- 他の犬と接触する機会が少ない犬
- 都市部に住んでいて自然環境との接触が少ない犬
7種〜8種混合がおすすめの犬
- ドッグランやペットホテルを頻繁に利用する犬
- 山や川など自然環境に出かける機会が多い犬
- 他の犬と接触する機会が多い犬
- レプトスピラ症の発生地域に住んでいる犬
レプトスピラ症はネズミの尿を介して感染する人獣共通感染症で、水辺や農村地域で感染リスクが高まります。アウトドア派の犬には7種以上の接種が推奨されます。山や川に出かける日は、犬が池や水たまりの水を飲まずに済むよう、飲み水を持参しておくと安心です。
何種にするか迷ったら、かかりつけの獣医師に相談するのが一番です。獣医師はその地域での感染症の発生状況を把握しているため、犬の生活環境に合った適切なワクチンを提案してもらえます。
接種スケジュール
子犬の接種スケジュール
| 回数 | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 1回目 | 生後6〜8週齢 | 最初の混合ワクチン接種 |
| 2回目 | 1回目から3〜4週間後 | 追加接種(ブースター) |
| 3回目 | 2回目から3〜4週間後 | 追加接種(ブースター) |
| 以降 | 1年後、その後は1〜3年ごと | 追加接種 |
子犬は母親からもらった移行抗体が徐々に減少するため、複数回の接種で確実に免疫をつける必要があります。この時期は体づくりが一気に進むタイミングでもあるので、食事も成長段階に合った子犬用フードを選んであげましょう。
成犬の接種間隔
WSAVAガイドライン(世界小動物獣医師会)では、コアワクチンの接種間隔は3年以上でよいとされています。ただし、ノンコアワクチン(レプトスピラなど)は年1回の接種が推奨されています。
日本では年1回接種が一般的ですが、抗体検査を行って免疫が十分かどうかを確認してから接種する方法もあります。かかりつけの獣医師と相談してスケジュールを決めましょう。

ワクチン接種の注意点
副反応に注意
ワクチン接種後、まれに副反応が出ることがあります。
- 軽度の副反応:元気がない・食欲低下・注射部位の腫れ(通常1〜2日で改善)
- 重度の副反応(アナフィラキシー):顔の腫れ・嘔吐・呼吸困難(直ちに動物病院へ)
接種後30分〜1時間は動物病院の近くで様子を見るのがおすすめです。帰宅後も24時間は激しい運動を避け、犬の様子を注意深く観察しましょう。静かな場所に落ち着いて横になれるベッドを用意しておくと、様子も見守りやすくなります。
アナフィラキシーは接種後数分〜数十分以内に発症することが多いです。顔の腫れ、激しいかゆみ、嘔吐、ぐったりするなどの症状が出たら、すぐに動物病院に連絡してください。
接種できない場合
- 体調不良時(発熱・下痢・嘔吐がある場合)
- 妊娠中の犬
- 過去にワクチンで重度の副反応が出た犬
- 免疫抑制剤を使用している犬
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毎日のごはんが愛犬の健康を左右します。プレミアムフードの選び方をまとめました。

よくある質問(Q&A)
Q. ワクチン接種証明書はどこで必要になりますか?
ペットホテル、ドッグラン、トリミングサロン、犬同伴の宿泊施設などで提示を求められることが多いです。1年以内の接種証明書を常に携帯しておくと安心です。
Q. ワクチンを打たないとどうなりますか?
混合ワクチンは法律上の義務ではありませんが、犬ジステンパーやパルボウイルスなどは致死率が高い病気です。ワクチンを接種しないと、これらの病気に感染した場合に命を落とすリスクが高まります。
Q. ワクチンアレルギーの犬はどうすればいいですか?
過去にアレルギー反応が出た犬は、獣医師と相談して抗体検査を行い、免疫が十分であれば接種を見送る判断もできます。接種する場合は、事前にアレルギー対策の薬を投与してもらうこともあります。
まとめ
犬の混合ワクチンは、室内飼い中心なら5種、ドッグランや自然環境に出かけることが多いなら7〜8種がおすすめです。費用は5種で5,000〜8,000円、8種で7,000〜10,000円が相場です。
何種を選ぶかはかかりつけの獣医師と相談して、犬の生活環境に合ったものを選ぶのがベストです。愛犬の健康を守るために、適切なワクチン接種を心がけてください。

参考リンク:ペットドック 犬のワクチンの種類と選び方、ふぁみまる 犬の混合ワクチン解説、ペットドック 犬のワクチン料金比較
ワクチン接種にかかるトータル費用
子犬の初年度費用
子犬の場合は3回接種が必要なため、初年度のワクチン費用は以下のようになります。
| ワクチン | 費用目安 |
|---|---|
| 混合ワクチン3回分(5種の場合) | 15,000〜24,000円 |
| 狂犬病予防注射 | 約3,500円(注射+済票交付手数料) |
| 初年度合計 | 約18,500〜27,500円 |
2年目以降は混合ワクチン1回+狂犬病予防注射1回で、年間8,500〜13,500円程度が目安です。
抗体検査という選択肢
近年は毎年のワクチン接種が本当に必要かどうかを確認するために、抗体検査を行うケースも増えています。抗体検査の費用は5,000〜10,000円程度で、検査の結果免疫が十分であればワクチン接種を見送ることができます。不要な接種を避けて犬の体への負担を減らせるメリットがあります。

ワクチン接種の予約と当日の流れ
予約時に伝えること
- 犬の犬種・年齢・体重
- 前回のワクチン接種日と種類
- 過去に副反応が出たことがあるかどうか
- 現在の健康状態(持病や服薬中の薬など)
接種当日の流れ
- 体調に問題がないか獣医師が確認
- ワクチンの種類を獣医師と相談して決定
- 接種(皮下注射・数秒で終わります)
- 接種後30分〜1時間は病院の近くで待機
- 帰宅後24時間は激しい運動を避けて安静に
接種後はシャンプーやドッグランなどの激しい活動は2〜3日控えましょう。犬の体が免疫を作っている大切な時期です。数日たって落ち着いてからのシャンプーには、皮膚への刺激が少ないタイプを選ぶ飼い主さんが多いです。
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