「もしうちの子が迷子になったら…」と考えるだけで胸が苦しくなる飼い主さんは多いのではないでしょうか。環境省のデータによると、毎年数万頭の犬猫が迷子として収容されています。
散歩中にリードが外れた、雷に驚いて脱走した、災害時にはぐれた…。迷子になるリスクは意外と身近に存在します。そこで頼りになるのがペット用GPSトラッカーです。
首輪やハーネスに取り付けるだけで、スマホからリアルタイムで愛犬・愛猫の居場所を確認できます。この記事では、ペット用GPSトラッカーの選び方とおすすめ機種8選を詳しく比較していきます。

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ペット用GPSトラッカーでできること
リアルタイム位置追跡
スマホのアプリから、愛犬・愛猫の現在地をリアルタイムで確認できます。地図上にピンが表示されるため、迷子になったときにすぐ探しに行けるのが最大のメリットです。
エリア通知(ジオフェンス)
「この範囲から出たらスマホに通知」というエリアを設定できる機能です。自宅の敷地や散歩コースを設定しておけば、ペットが範囲外に出た瞬間に気づけます。脱走対策として非常に効果的です。
行動ログ・健康管理
1日の行動パターン(移動距離・活動量・休息時間)を記録してくれるモデルもあります。普段の行動パターンと比較することで、体調の変化に気づけるケースもあり、地味ながら非常にありがたい機能です。
位置履歴の確認
過去の移動ルートを振り返れる機能です。迷子になったときに、どこを通ったかを追跡できるため、捜索の手がかりとして役立ちます。
ペット用GPSトラッカーの選び方
ポイント1:位置情報の精度と測位方式
GPSトラッカーは測位方式によって精度が異なります。選ぶ際に知っておきたい基礎知識を整理します。
- GPS衛星:屋外での精度が高い(誤差数メートル)。基本中の基本です
- Wi-Fi測位:屋内や市街地での補助的な測位。GPSが届きにくい場所をカバーします
- LTE/携帯回線:位置情報をサーバーに送信する通信手段です
- Bluetooth:近距離での正確な位置特定に使われます
GPS+Wi-Fi+LTEの組み合わせが精度的にベストです。なお、Bluetoothだけのトラッカー(AppleのAirTagなど)はGPSトラッカーとは性質が異なりますので、目的に応じた選択が必要です。
ポイント2:本体のサイズと重さ
特に猫や小型犬の場合、デバイスの重さは体重の3〜5%以下が理想です。30g前後のものなら3kgの猫にも使えます。大きすぎると嫌がって外そうとしたり、動きにくくなってストレスの原因になります。

ポイント3:バッテリー持ち
GPSトラッカーのバッテリー持ちは機種によってかなり差があります。3日程度しか持たないものもあれば、2週間持つものもあります。充電の手間を考えると、最低でも1週間は持つものを選びたいところです。
ポイント4:月額料金(通信費)
GPS機能を使うには携帯回線でデータを送受信する必要があるため、ほとんどのGPSトラッカーには月額サービス料がかかります。月額300〜1,000円程度が相場ですので、本体価格だけでなくランニングコストも必ず確認しましょう。
ポイント5:防水性能
散歩中の雨や水遊びを考慮すると、最低でもIPX5以上の防水性能は欲しいところです。水没にも耐えるIPX7以上であればより安心です。
ポイント6:装着方法
専用の首輪タイプ・既存の首輪に取り付けるクリップタイプ・ハーネスに装着するタイプなど、装着方法はさまざまです。愛犬・愛猫が普段使っている首輪やハーネスに合うかどうか、事前に確認してください。
おすすめペット用GPSトラッカー8選
1. Catlog(キャトログ)
日本発の猫向けGPSトラッカー&活動量計です。首輪型で、猫の行動(食事・睡眠・運動・毛づくろいなど)をAIが分析してくれます。月額780円〜。重さ約9gと超軽量で猫への負担が少ないのが魅力です。GPSは上位プランで対応しています。
2. Tractive GPS トラッカー
ヨーロッパで大人気の犬猫兼用GPSトラッカーです。リアルタイム追跡・ジオフェンス・活動量記録とフル機能を搭載しています。重さ約35gでコンパクト。バッテリーは5日〜程度。月額約650円〜。世界150カ国以上で使えるため、海外旅行にペットを連れていく方にもおすすめです。
3. Jiobit(ジオビット)
超小型・軽量(約18g)が特徴のGPSトラッカーです。もともと子供の見守り用に開発されたデバイスをペット向けにも展開しています。小型犬や猫に最適なサイズ感で、GPS+Wi-Fi+Bluetooth+セルラーの4つの測位方式により高い精度を実現しています。月額約900円〜。

4. Fi Series 3 Smart Collar
GPSトラッカー内蔵のスマート首輪です。首輪とGPSが一体化しているため、別途デバイスを取り付ける手間がありません。バッテリー持ちが優秀で、省電力モードなら最大3ヶ月持つのは大きなアドバンテージです。LTE-M対応で通信品質も安定しています。月額約850円〜。
5. Apple AirTag + 専用首輪ホルダー
厳密にはGPSトラッカーではなくBluetooth追跡デバイスですが、AppleのFind Myネットワーク(世界中のiPhoneユーザーがセンサーになる仕組み)を活用して位置を特定できます。月額料金なし・本体約4,000円と圧倒的なコスパが魅力です。
AirTagはリアルタイム追跡ではなく、近くにiPhoneユーザーがいないと位置情報が更新されません。都市部では実用的ですが、人口密度の低い地域では機能しにくい点に注意してください。
6. Samsung Galaxy SmartTag2 + 首輪ホルダー
AirTagのAndroid版ともいえる存在です。Samsung Galaxy Find Networkを使って位置を特定します。月額料金なしで、Galaxy端末ユーザーなら連携がスムーズです。UWB(超広帯域無線)対応で近距離での精度が高いのが特徴です。
7. Pawfit 3(ポーフィット3)
犬向けの高機能GPSトラッカーです。GPS+Wi-Fi+LBSの3重測位で精度が高く、活動量モニタリング・ジオフェンス・温度アラート機能を搭載しています。IP67防水でアウトドアにも強く、バッテリー持ちは約10日間です。月額約500円〜。コスパの良さが光るモデルです。
8. PETBIZ GPSトラッカー
比較的手頃な価格のGPSトラッカーです。基本機能(リアルタイム追跡・ジオフェンス・位置履歴)をしっかり押さえつつ、本体価格を1万円以下に抑えた高コスパモデルとなっています。大型犬向けのサイズ感のため、小型犬・猫にはやや大きい可能性があります。月額約500円〜。
GPSトラッカー vs Bluetoothトラッカー、どちらを選ぶべきか
よく比較されるこの2つですが、特性がかなり異なります。
GPSトラッカー(Tractive、Pawfitなど)
- リアルタイムで位置追跡が可能
- 携帯回線圏内ならどこにいても追跡できる
- 月額料金がかかる
- 本体がやや大きい・重い傾向
- バッテリー消費が多い
Bluetoothトラッカー(AirTag、SmartTagなど)
- 月額料金がかからない
- 本体が小さい・軽い・安い
- リアルタイム追跡ではない
- 人口密度が低い地域では機能しにくい
- バッテリーが長持ち(約1年)
迷子対策を重視するなら断然GPSトラッカーがおすすめです。コストを抑えつつ最低限の対策をしたい場合はBluetoothトラッカーも選択肢に入ります。理想的なのは「GPSトラッカー+AirTagの併用」です。

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GPSトラッカーを導入する際の注意点
首輪の締め具合に注意
GPSデバイスの重さで首輪がずれやすくなることがあります。指2本分の余裕がある締め具合を目安に、定期的にチェックしてあげてください。
充電を忘れずに
バッテリーが切れたらただのアクセサリーです。スマホのアプリでバッテリー残量を確認できるものが多いため、低残量通知が来たらすぐ充電する習慣をつけましょう。
GPSだけに頼らない
GPSトラッカーは万能ではありません。迷子札・マイクロチップとの併用が理想的です。特にマイクロチップは2022年6月から犬猫の販売業者に装着が義務化されています。
迷子対策の三重構造がおすすめです。
GPSトラッカー(リアルタイム追跡)+迷子札(発見者が連絡できる)+マイクロチップ(保護された際の身元確認)
まとめ
ペット用GPSトラッカー選びのポイントをまとめます。
- リアルタイム追跡が必要ならGPSトラッカー一択
- 本体の重さは体重の3〜5%以下が目安
- バッテリー持ちは最低1週間は欲しい
- 月額料金(300〜1,000円)もランニングコストとして計算
- 防水性能はIPX5以上が安心
- コスパ重視ならAirTag等のBluetoothトラッカーも選択肢
- GPSトラッカー+迷子札+マイクロチップの三重対策が最強
「うちの子は大丈夫」と思っていても、迷子は突然起きるものです。大切な家族を守るために、GPSトラッカーの導入をぜひ検討してみてください。
参考:環境省 動物の愛護と適切な管理
参考:ジャパンケネルクラブ(JKC)
参考:総務省 電波利用に関する情報
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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