ペットと暮らせる賃貸を探すのは、想像以上に大変な作業です。「ペット可物件」で検索する方が多いと思いますが、実は「ペット可」と「ペット共生型」はまったくの別物だということをご存じでしょうか。
ペット可物件は、もともとペットを想定していない物件を空室対策としてペットOKにしたケースが大半です。一方、ペット共生型物件は最初からペットと暮らすことを前提に設計・建築された物件で、ペットのための設備が充実しています。
この違いを知っているだけで、物件選びの質は格段に変わります。この記事では、ペット共生型賃貸の特徴や探し方、普通のペット可物件との違いを詳しく解説していきますね。
🐼 ナビ助のおすすめ!
ペット共生型賃貸の特徴的な設備
ペット共生型物件には、ペットと暮らしやすいための設備が整っています。物件によって異なりますが、代表的なものをご紹介します。
室内の設備
- ペット用くぐり戸:ドアにペット用の小さな出入り口がある。猫が自由に部屋を行き来できる
- 傷・汚れに強い壁紙・床材:爪で引っ掻いても傷がつきにくい素材を使用
- 滑りにくい床:犬の関節に優しいフローリング
- 消臭機能付き壁紙:ペットの臭い対策
- キャットウォーク:壁面に猫用の通路を設置している物件も
- ペット用洗い場:散歩後に足を洗えるスペース
- リードフック:玄関やエントランスにリードをかけるフックがある
共用部分の設備
- ドッグラン:敷地内にドッグランがある物件も
- グルーミングルーム:シャンプーやブラッシングができるスペース
- 足洗い場:エントランスに散歩帰りの足洗い場
- ペット用エレベーター表示:ペット同乗中を知らせるボタン
- 汚物処理用ダストボックス:ペットのゴミ専用のゴミ箱

ペット共生型 vs ペット可 比較表
| 項目 | ペット共生型 | ペット可 |
|---|---|---|
| 設計コンセプト | 最初からペット前提 | 後からペットOKに変更 |
| 床・壁の素材 | 傷・汚れに強い素材 | 通常の素材 |
| ペット用設備 | 充実 | ほぼなし |
| 入居者の理解 | 全員がペット飼い主(または理解者) | ペットを飼わない住人もいる |
| 近隣トラブル | 起きにくい | 起きることがある |
| 家賃 | やや高め | 通常〜やや高め |
| 物件数 | 少ない | 多い |
入居者全員がペット飼い主(または理解者)という点が、ペット共生型の最大のメリットです。鳴き声や臭いに対する理解があるため、近隣トラブルが起きにくい環境になっています。
ペット共生型賃貸の家賃相場
ペット共生型物件の家賃は、同じエリア・広さの一般的な賃貸と比べて1〜2割程度高いことが多いです。設備が充実している分、コストに反映されています。
ただし、以下の追加費用がかからない(または安い)ケースもありますので、トータルで見るとそこまで高くないこともあります。
- ペット敷金:ペット可物件では追加で1ヶ月分の敷金が必要なことが多いが、共生型では含まれている場合も
- 退去時のクリーニング費用:傷に強い素材のため原状回復費用が抑えられることがある
ペット共生型賃貸の探し方
1. ペット専門の不動産サイトを使う
一般的な不動産ポータルサイトでも「ペット可」で検索できますが、ペット共生型物件を効率的に探すならペット専門の不動産サイトがおすすめです。「ペット共生型」「ペット専用設計」などのキーワードで絞り込むことができます。
2. 「ペット共生型」のキーワードで検索
不動産ポータルサイトのフリーワード検索で「ペット共生」「ペット共生型」と入力すると、該当物件が見つかることがあります。

3. ペット可に強い不動産会社に相談
ペット物件を多く扱っている不動産会社は、まだネットに出ていない非公開物件を持っていることがあります。直接足を運んで相談するのも有効な方法です。
4. SNSやペット飼い主コミュニティで情報収集
実際に住んでいる人の口コミが一番参考になります。SNSで「ペット共生型マンション」で検索すると、住み心地のレビューが見つかることもありますよ。
🐼 ナビ助のおすすめ!
物件選びでチェックすべきポイント
飼育条件の詳細
ここは本当に大事なポイントですので、必ず確認してください。
- 飼育可能なペットの種類:犬OK・猫OK・小動物OK など
- 頭数制限:1匹まで?2匹まで?制限なし?
- サイズ制限:体重〇kg以下、〇cm以下など
- 犬種制限:大型犬NGの物件も多い
契約条件の確認
- ペット敷金の有無と金額
- 退去時の原状回復の範囲
- ペット飼育に関する特約の内容
- ペット保険加入が条件になっている物件もある
周辺環境
- 動物病院の近さ
- 散歩コースの充実度(犬の場合)
- ペットショップ・ホームセンターの有無
- 交通量(散歩ルートの安全性)
- 公園・ドッグランの有無
ペット可物件で気をつけるべきトラブル
ペット共生型ではなく「ペット可」の物件を選ぶ場合は、以下のトラブルに注意しましょう。
騒音トラブル
犬の吠え声が原因で近隣住民と揉めることがあります。特にペットを飼っていない住人がいる物件では、理解を得にくいケースもあります。しつけをしっかり行うことが重要です。
臭いのトラブル
共用部分(廊下、エレベーター)でのペットの臭いが問題になることがあります。日常的な消臭対策を心がけましょう。
原状回復費用の高額請求
退去時に壁紙や床の傷・汚れを理由に高額なクリーニング費用を請求されるケースがあります。入居時の状態を写真で記録しておくことを強くおすすめします。

賃貸借契約に関するトラブルについては、国民生活センター(公式サイト)でも相談事例や対処法が公開されています。また、住宅に関する相談は国土交通省の住宅関連情報ページも参考になります。
内見時のチェックリスト
物件の内見に行くときは、以下のポイントをチェックしてください。
- 床の傷つきやすさ(実際に触ってみる)
- 壁の素材と状態
- 防音性(壁を軽く叩いて確認)
- 窓やベランダの脱走防止のしやすさ
- 換気のしやすさ(臭い対策)
- コンセントの位置(ペットが触れないか)
- 共用部分の清潔さ(管理状態の指標)
- エレベーターのサイズ(大型犬は特に重要)
- 駐車場から部屋までの動線(犬の散歩帰りの動線)
まとめ:ペットも飼い主さんも快適な物件を選ぼう
ペット共生型賃貸は物件数がまだ少ないですが、記事執筆時点では増加傾向にあります。予算や立地の都合で見つからない場合は、ペット可物件でもDIYや工夫次第で快適に暮らすことは十分可能です。
物件選びで大切なのは以下のポイントです。
- 飼育条件を事前にしっかり確認する
- 退去時のルールを契約前に把握しておく
- 近隣への配慮を忘れない
- 入居時の現状を写真で記録しておく
ペットと一緒に快適に暮らせる物件を見つけることは、ペットの幸せにも直結します。焦らず、じっくりと自分とペットに合った物件を探してくださいね。

ペットの飼育環境については環境省 動物の愛護と適切な管理も参考になります。
※この記事は記事執筆時点の情報に基づいています。物件の設備や条件は個別に異なります。契約前に必ず詳細を確認してください。
🐼 ナビ助のおすすめ!

