「猫を飼いたい」と思ったものの、何を準備すればいいのか、お金はどのくらいかかるのか、初めてでもちゃんと飼えるのか、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
猫は犬と比べると手がかからない動物と言われており、初めてのペットとしてもおすすめです。ただし、猫ならではの習性を理解し、適切な環境を整えることは不可欠です。知識不足のまま飼い始めると、猫にも飼い主さんにもストレスがかかってしまいます。
この記事では、猫を飼い始めるまでの準備から初期費用、月々の費用、日々のお世話の方法まで、初心者の方が知っておくべきことをすべてまとめました。これから猫を迎える方は、ぜひ最後までご覧ください。

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猫を飼う前に確認すべきこと
住居はペット可か
賃貸の場合、ペット可の物件かどうかは最重要確認事項です。「ペット可」と記載されていても「猫は不可」というケースもあるため、管理会社に必ず確認しましょう。持ち家のマンションの場合も、管理規約のチェックが必要です。
家族全員の同意があるか
猫アレルギーの家族がいないか、全員が猫を歓迎しているかを確認してください。途中で「やっぱり無理」となると猫にも人にも不幸な結果を招きます。事前にしっかり話し合うことが大切です。
15〜20年のコミットメントができるか
猫の平均寿命は15〜16歳で、中には20歳を超える子もいます。転職、結婚、引っ越し、出産など、ライフステージが変わっても猫を飼い続けられるかどうか、長期的な視点で考えてみてください。
経済的な余裕があるか
フード代、トイレ用品、医療費など、猫にかかるお金は毎月発生します。特に病気になったときの医療費は予想以上にかかることがあります。この後で詳しく解説しますので、しっかり確認しておきましょう。
猫を迎える方法
ペットショップ
好みの猫種を選べるのが最大のメリットです。ワクチン接種済み、健康チェック済みで迎えられることが多いですが、価格は高め(10万〜50万円程度)です。
ブリーダー
特定の猫種にこだわりたい場合はブリーダーから直接迎える方法もあります。親猫の性格や健康状態を確認できるのがメリットです。ただし、信頼できるブリーダーを見極めることが重要です。
保護猫団体・保護猫カフェ
行き場のない猫に新しい家族を見つけてあげられます。譲渡費用は数千円〜数万円程度で、ペットショップよりかなりリーズナブルです。成猫が多いため性格がわかりやすいのもメリットです。
動物愛護センター
自治体が運営する施設で、譲渡費用は無料〜数千円です。殺処分される命を救えるという社会的意義も大きい選択肢です。
猫を飼うのに必要な初期費用
猫を迎えるために最初に必要なグッズと費用の目安をまとめました。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 猫本体 | 0円〜50万円(迎え方による) |
| キャットフード | 2,000〜5,000円 |
| フードボウル・水飲みボウル | 1,000〜3,000円 |
| トイレ本体 | 2,000〜5,000円 |
| 猫砂 | 500〜1,500円 |
| キャリーバッグ | 3,000〜8,000円 |
| 爪とぎ | 500〜3,000円 |
| キャットタワー | 5,000〜20,000円 |
| おもちゃ | 500〜2,000円 |
| ベッド・ブランケット | 1,000〜5,000円 |
| 初回ワクチン接種 | 3,000〜8,000円 |
| 避妊・去勢手術 | 15,000〜30,000円 |
| 合計目安(猫本体代を除く) | 33,500〜130,500円 |
保護猫を迎える場合は猫本体代がほぼかからないため、初期費用をかなり抑えることが可能です。
迎える日までに最優先でそろえたいのがトイレまわりです。本体は数年使うものなので、掃除しやすい形を選んでおくと後が楽になります。
猫の月々の飼育費用
毎月コンスタントにかかる費用も把握しておきましょう。
| 項目 | 月額目安 |
|---|---|
| キャットフード | 2,000〜5,000円 |
| 猫砂 | 500〜1,500円 |
| おやつ | 500〜1,000円 |
| ペット保険(任意) | 1,500〜4,000円 |
| 消耗品(爪とぎ、おもちゃ等) | 500〜1,000円 |
| 合計 | 5,000〜12,500円 |
これに加えて、年に1回のワクチン接種(3,000〜8,000円)や健康診断(5,000〜15,000円)も必要です。病気や怪我をした場合は別途医療費が発生します。
毎月の出費で意外と効いてくるのが猫砂です。まとめ買いすると1回あたりの単価を下げられます。
猫の生涯費用(15年間)を概算すると100〜250万円程度です。決して安くない金額ですので、経済的な見通しを立ててから迎えることをおすすめします。
猫を迎えたらやること
最初の1週間:環境に慣れさせる
猫は環境の変化にとても敏感な動物です。新しい家に来たばかりの猫は緊張と不安でいっぱいです。以下のポイントを意識しましょう。
- 最初は1部屋だけに行動範囲を制限する
- 隠れられる場所(ダンボール箱、キャリーバッグ等)を用意する
- 無理に触ろうとせず、猫から近づいてくるのを待つ
- トイレ、ごはん、水の場所を固定する
- 大きな音や急な動きを避ける
キャリーバッグは通院にも使いますが、ふだんは部屋に置いておくと「安心して隠れられる場所」として使ってくれます。
「早く仲良くなりたい」という気持ちはわかりますが、最初の1週間は猫のペースに合わせることが非常に大切です。安心できる環境だとわかれば、少しずつ心を開いてくれます。
動物病院に行く
迎えて1週間程度で環境に慣れてきたら、動物病院で健康チェックを受けましょう。ワクチン接種のスケジュールも確認してください。かかりつけの動物病院は、できれば自宅から近いところを選ぶのがおすすめです。緊急時にすぐ行けるのは大きなメリットです。
避妊・去勢手術を検討する
生後6ヶ月頃を目安に避妊・去勢手術を検討しましょう。主なメリットは以下の通りです。
- 望まない繁殖の防止
- マーキング行動の減少(特にオス)
- 発情期のストレス軽減
- 生殖器系の病気(子宮蓄膿症、精巣腫瘍等)の予防
獣医師と相談して、適切なタイミングで手術を受けさせましょう。

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日々のお世話
ごはん
1日2〜3回に分けて、総合栄養食のキャットフードを与えます。食べ残しは早めに片づけて、新鮮な水は常に飲めるようにしておきましょう。
トイレ掃除
猫はきれい好きのため、トイレが汚いと使ってくれなくなることがあります。うんちとおしっこの固まりは最低1日1回は取り除き、週に1回は猫砂を全取り替えしましょう。トイレの数は「猫の頭数+1個」が理想です。
ブラッシング
短毛種は週1〜2回、長毛種は毎日ブラッシングしてあげましょう。毛玉の予防になるだけでなく、スキンシップの時間にもなります。
爪切り
2〜3週間に1回が目安です。室内飼いの猫は爪が磨り減らないため、定期的にカットしないと巻き爪になることもあります。最初は動物病院でやってもらい、やり方を教えてもらうのがおすすめです。
遊び
猫じゃらしやボールで、1日15〜30分は遊んであげましょう。運動不足の解消とストレス発散、そして飼い主さんとのコミュニケーションになります。
室内飼いの注意点
猫は完全室内飼いが推奨されています。外に出すと交通事故、感染症、他の猫とのケンカ、迷子などのリスクが非常に高くなるためです。
室内飼いで気をつけるポイントは以下の通りです。
- 脱走対策:窓やベランダに脱走防止ネットを設置。玄関の二重扉も検討
- 高い場所の確保:キャットタワーや棚で上下運動できる環境を作る
- 隠れ場所の確保:ダンボール箱やキャットハウスなど、猫が安心できる場所を用意
- 危険物の排除:ユリの花(猫に有毒)、電気コードのカバー、誤飲しそうな小物の片づけ
- ストレス対策:窓から外が見える場所を作って退屈を防止

上下運動できる場所づくりには、キャットタワーがいちばん手っ取り早いです。設置スペースに合わせて据え置き型か突っ張り型かを選んでみてください。
猫がかかりやすい病気
事前に知っておくと早期発見につながります。
- 尿路結石・膀胱炎:猫に非常に多い泌尿器の病気。水分摂取が少ないと発症リスクが上がる
- 腎臓病:シニア猫の死因で最も多い病気。定期的な血液検査で早期発見を
- 歯周病:3歳以上の猫の約70%が何らかの歯科疾患を持つとされている
- 糖尿病:肥満の猫に多い。食事管理と体重管理が予防のカギ
- 甲状腺機能亢進症:シニア猫に多い。急に食欲が増えて痩せてきたら要注意
年に1回の健康診断は必須です。7歳以上のシニア猫は年2回の受診をおすすめします。
まとめ:猫との暮らしは最高に癒やされる
猫を飼うにはお金も手間もかかりますが、それ以上に得られるものがあります。仕事から帰ってきたときのお出迎え、膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしてくれる癒し、毎日のちょっとした仕草に笑わされる日々は、何ものにも代えがたい幸せです。
しっかり準備をして正しい知識を持って迎えれば、猫との暮らしは本当に素晴らしいものになります。この記事が、あなたと猫の幸せな生活のスタートに役立てば嬉しいです。
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参考:環境省 動物愛護管理室
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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