「うちの子、なんだか毛がパサパサしてきたかも」「前に比べて毛艶がなくなった気がする」と感じたことはありませんか。犬の毛並みの変化は、意外と多くの飼い主さんが気にしているポイントです。
犬の毛並みは見た目の問題だけではなく、健康状態を映す鏡でもあります。毛がパサつく、毛量が減る、フケが多いといった変化は、栄養不足やストレス、皮膚トラブルのサインである可能性があります。
逆に言えば、正しいケアをすれば毛並みはしっかり改善できます。フードを見直してから2ヶ月ほどで毛艶が見違えるほど良くなるケースも珍しくありません。この記事では、自宅でできる毛並みケアの方法を7つご紹介します。
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1. 食事を見直す【一番大事!】
毛並みを良くしたいなら、まず最初に見直すべきは食事です。外からのケアも大事ですが、被毛は体の中から作られるもの。良い食事なくして良い毛並みはありえません。
被毛に良い栄養素
- タンパク質:犬の被毛の約90%はケラチンというタンパク質。良質な動物性タンパク質(鶏肉、魚、卵など)をしっかり摂ることが基本です
- オメガ3脂肪酸:魚油(サーモンオイルなど)に多く含まれます。被毛にツヤを出し、皮膚の炎症を抑える効果があります
- オメガ6脂肪酸:皮膚のバリア機能を強化します。亜麻仁油、ひまわり油などに含まれます
- ビタミンA:皮膚の新陳代謝を促進します
- ビタミンE:抗酸化作用で皮膚の老化を防ぎます
- 亜鉛:不足すると脱毛や皮膚の異常が起きやすくなります
フードの選び方
ドッグフードを選ぶときは、原材料の最初に肉や魚が記載されているものを選びましょう。穀物が一番最初に来ているフードは、タンパク質の質・量ともに不十分な可能性があります。
人工着色料や保存料が多いフードは皮膚トラブルの原因になることもあるため、できるだけ無添加のフードを選ぶのがおすすめです。

2. 毎日のブラッシングを習慣にする
ブラッシングは毛並みケアの基本中の基本です。「面倒だからたまにしかやらない」という方も多いかもしれませんが、毎日5分のブラッシングで毛並みは驚くほど変わります。
ブラッシングの効果
- 抜け毛や毛玉の除去
- 皮膚の血行促進(毛の成長を助ける)
- 皮脂を被毛全体に行き渡らせる(天然のツヤ出し効果)
- 皮膚の異常(湿疹、ノミ・ダニなど)の早期発見
- スキンシップによるリラックス効果
犬種別おすすめブラシ
- 短毛種(柴犬、ラブラドールなど):ラバーブラシ、獣毛ブラシ
- 長毛種(マルチーズ、シーズーなど):ピンブラシ、スリッカーブラシ
- ダブルコート(ゴールデンレトリバー、ポメラニアンなど):アンダーコートレーキ、スリッカーブラシ
- 巻き毛(トイプードルなど):スリッカーブラシ、コーム
ブラッシングのコツ
力を入れすぎないことが最も大切です。皮膚を傷つけてしまいます。毛の流れに沿って優しくブラッシングしましょう。毛玉がある場合は無理に引っ張らず、毛玉専用のスプレーをかけてからほぐしてください。
最初は1日5分からで十分です。おやつをあげながらやると「ブラッシング=いいこと」と覚えてくれますよ。
3. シャンプーは月1〜2回がベスト
「清潔にした方がいいから」と頻繁にシャンプーする方もいますが、洗いすぎは逆効果です。犬の皮膚にある必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥やフケの原因になります。
適切なシャンプー頻度
- 一般的な犬:月1〜2回
- 皮膚トラブルのある犬:獣医師の指示に従う(薬用シャンプーを使うことも)
- 短毛種で汚れが少ない犬:月1回程度でOK
シャンプーの選び方
人間用のシャンプーは絶対に使わないでください。犬と人間ではpH(水素イオン濃度)が違うため、犬の皮膚に合いません。犬用シャンプーの中でも、低刺激・無添加のものを選ぶのがおすすめです。
正しいシャンプーの手順
- ぬるま湯(35〜37℃)で全身をしっかり濡らす
- シャンプーを手のひらで泡立ててから体に塗布する
- 指の腹で優しくマッサージするように洗う
- すすぎは洗いの3倍の時間をかける(シャンプーの残りはフケ・かゆみの原因になります)
- タオルドライの後、ドライヤーでしっかり乾かす(自然乾燥は雑菌繁殖の原因に)
人間用のドライヤーは風が熱くなりすぎることがあります。低温でパワーのあるペット用を使うと乾かす時間も短くなります。

4. サプリメントで内側からサポート
食事だけでは不足しがちな栄養素をサプリメントで補うのも効果的です。
被毛に効果的なサプリメント
- フィッシュオイル(オメガ3サプリ):被毛のツヤ改善に最も効果が期待できるサプリメントです
- ビオチン:被毛と皮膚の健康維持に役立ちます
- 亜鉛サプリ:亜鉛不足による皮膚トラブルの予防に効果的です
サプリメントは過剰摂取に注意が必要なので、使用前に獣医師に相談することをおすすめします。特に持病のある犬は、サプリメントとの相互作用にも気をつけてください。
5. 適度な運動で血行促進
運動不足は毛並みの悪化にもつながります。運動をすると全身の血行が良くなり、皮膚や被毛への栄養供給もスムーズになるのです。
犬種に合った適切な運動量を毎日確保しましょう。散歩だけでなく、ドッグランで自由に走らせたりボール遊びをしたりするのも効果的ですよ。
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6. ストレスを溜めさせない
ストレスは被毛にも悪影響を及ぼします。犬がストレスを感じると、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、これが被毛の成長サイクルを乱すことがあります。
特に注意したいのがストレスによる過剰グルーミング(同じ場所をずっと舐め続ける行動)です。これは脱毛の直接的な原因になります。
愛犬がリラックスできる環境を整え、十分なスキンシップと遊びの時間を確保してあげましょう。心のケアが毛並みケアにも直結するのです。
7. 定期的なトリミング・カット
長毛種の場合、定期的なトリミングは毛並み維持に欠かせません。伸びすぎた毛は絡まりやすく、毛玉ができると皮膚トラブルの原因になります。
トリミングの頻度目安
- トイプードル:月1回
- マルチーズ、シーズー:月1〜2回
- 柴犬、ラブラドール:換毛期にアンダーコートの処理(プロにお願いするのも手です)
トリミングサロンではシャンプー、カット、爪切り、肛門腺絞りなどをまとめてやってもらえるため、月1回のメンテナンスとして利用するのがおすすめですよ。
サロンに行くまでの間の爪のケアは自宅でも対応できます。犬の爪に合った形の爪切りを1本持っておくと便利です。

毛並みが悪くなる原因として考えられる病気
ケアをしているのに毛並みが改善しない場合、何らかの病気が隠れている可能性があります。以下の病気は被毛に影響を及ぼすことがあるため、心当たりがあれば早めに獣医師に相談しましょう。
- 甲状腺機能低下症:被毛が薄くなる、抜け毛が増える、毛がパサパサになる
- クッシング症候群:左右対称の脱毛、皮膚が薄くなる
- アレルギー性皮膚炎:かゆみ、赤み、脱毛
- 真菌感染症:円形の脱毛、フケ
- ノミ・ダニ:かゆみによる掻きむしりで被毛が荒れる
以下の症状が見られたら、早めに獣医師に相談してください。
- 急激な脱毛
- 左右対称の脱毛
- 皮膚の赤み・湿疹
- 強いかゆみ
- フケが異常に多い
- 皮膚が黒ずんでいる
まとめ:毎日のちょっとしたケアで毛並みは変わる
犬の毛並みを良くするために大事なのは、特別なことよりも日々の積み重ねです。
- 良質なフードでしっかり栄養を摂る
- 毎日のブラッシングを習慣にする
- シャンプーは適切な頻度(月1〜2回)で
- 必要に応じてサプリメントで補う
- 運動とストレスケアも忘れずに
2〜3ヶ月続ければ、毛並みの変化を実感できるはずです。フワフワ・ツヤツヤの愛犬を目指して、今日からケアを始めてみてください。毎日のちょっとした積み重ねが、愛犬の健康と美しさを支える力になります。

犬の被毛と皮膚の健康について、より専門的な情報は一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種別ケア情報が参考になります。犬の栄養学については公益社団法人 日本獣医学会のサイトで最新の研究情報が確認できます。皮膚トラブルが疑われる場合は公益社団法人 日本獣医師会でお近くの動物病院を検索してみてください。
※この記事は記事執筆時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトや獣医師にご確認ください。
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最後までお読みいただきありがとうございます。愛犬のフード選びに迷ったら、こちらの記事もぜひご覧ください。

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